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| Volume.22 |
層雲閣グランドホテル
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| Report:2005/8 |
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層雲閣グランドホテル
利用のパッケージツアー
羽田発 | 大阪発 |
名古屋発 | 福岡発
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一世紀という時を越え滾々と涌き出る湧泉、層雲峡。明治33年、西暦1900年に発見された塩谷温泉が、現在の層雲峡の姿だ。
今回訪れたホテルは、大雪山脈黒岳の麓で旅人をゆったりと癒してくれる宿「層雲閣グランドホテル」。大正11年に塩谷父子から初代である荒井初一氏へ譲渡され、石北線鉄道工事の従業員の仮宿泊場としたのが原点である。
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| ●森の住人がお出迎え。 |
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●入り口の前には枯山水がある。 |
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●ホテルのすぐ横には石狩川の上流部が流れる。 |
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ロビーに足を踏み入れると、そこには「天の川」をイメージしたイルミネーションが、石狩川をモチーフにした絵とつながり一枚の絵画のよう。他にも「自然」を題材とした壁飾りやオブジェなど、大雪の大自然にとけ込む壮大なストーリーを描いている。
暖かな色合いの「石」を用いた造りのフロントでは、丁寧な対応で館内の説明をしてくれる。ここ「層雲閣グランドホテル」は創業からの歴史が長く、とにかく館内が広い。現在は10階建てで層雲峡のホテルの中では高層の造りだが、現在は景観の規制などがあり、立て替えはできないとの話。この大きな館の中を探索するのも愉しみだが、案内を聞き逃すと迷子になりそうだ。
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| ●壁画へと続く天上に広がる天の川。 |
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●自然をモチーフとしたオブジェが並ぶロビー。 |
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| ●親切丁寧に案内してくれるスタッフ。 |
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●北海道の新鮮な海産農産の旬の幸を販売。 |
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当たり前のようだがなかなか見られないバリアフリー。この「車いすでどこでも」と言うのがなかなか難しい。
だが、ここの客室の造りは少し違う。洋室は入り口から全て、和室も入口の中の玄関部分まで入って行ける。部屋の造りに余裕があるため、介助する方も楽々介助できる。また、客室内浴室とトイレやユーティリティーが分かれており、よくあるユニットバス一体型のタイプより数段使いやすくなっている。
部屋に用意されている浴衣が、男女別で小さいサイズから特大まで、一通り揃えられているのも嬉しい。
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| ●特別室入り口内には和の骨頂、枯山水の庭園もある。 |
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●バリアフリーに配慮した客室入り口。 |
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●温泉旅館ではあるが、洋室にも配慮した造り。 |
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館内には「花」があちらこちらに飾られ、季節の香りと色を愉しめるのもいい
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各階の中央、エレベーターホール横には「VALギャラリー」という、絵画や掛け軸の展示をしている。ちょっとしたホールのスペースには花卉や絵画が掲げられており、エレベーターを待っている時や通路を歩く時も、「花」や「絵画」などで目を愉しませてくれるので、館内探索だけでも時間が過ごせる。
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| ●室内だけではないちょっとした演出。 |
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●ちょっとした所にも「花」が生けられている。 |
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| ●壁一面に春の訪れが描かれている。 |
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●障子と調和した花の演出。 |
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部屋の窓からは、どこを眺めても大自然のみ。大雪山系を見上げる山側は、断崖絶壁とそこに立つ木々の緑が目に優しい。また川側には、渓流釣りのできる川辺ではオショロコマやヒメマスなど、フライフィッシングなどに訪れる人たちの姿が見える。
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| ●大雪山の裾野が広がる山側の風景。 |
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●石狩川の最上流部が流れる。 |
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| ●釣りを楽しむ人の姿もあちらこちらに。 |
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●澄んだ水のせせらぎが心地よい。 |
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「食事はお部屋で」。この考えはもう古いのかもしれない。確かに部屋でゆったりとできる部屋食も魅力だが、「層雲閣グランドホテル」の魅力の一つに「お食事処」がある。
お食事処「えぞ松」では趣の違う席が用意されていて、ホールの席は掘りごたつ式で囲い付き、ホールの開放感がありながらプライバシーに配慮した作りなどの席がある。そこで「和」の創作料理を中心としたフルコースを味わうことができ、奥座敷では少人数の宴会も可能で、ゆっくりと食事ができる。
2005年の秋には改修を行い、現在4名のボックスになっている席を2名から利用でき、人数によって簡単に間仕切りをはずせるつくりへと大変身するそう。「隠れ家」的なイメージに変わる「えぞ松」も見逃せない。
洋食派の方にはレストラン「ボンジュール」がおすすめ。オープンキッチンのグリルで調理された料理を、アツアツのまま食べられるのが最高!
もちろんお部屋食も充実していて、プランもいろいろ。本当に選びきれないほどの料理メニューがあるが、どこでも味わえるのが食前酒に配される「紫蘇酒」。このお酒は「層雲閣グランドホテル」オリジナルで、丹精を込めて造られたもの。手作りなので、味が日によって微妙に違うのはご愛嬌。本当においしいアペリティフだ。
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| ●プライベートに配慮したつくりでゆったりと食事ができる「えぞ松」。 |
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●ここからどんな料理が出てくるのか?紫蘇酒も人気。 |
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●オープンキッチンを楽しめる洋食レストラン「ボンジュール」。 |
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食事の後は、「アリーナ」で温泉卓球。他にもバドミントンなどができる広いアリーナが、ここ「層雲閣グランドホテル」のもう一つの魅力。
全天候型のこの大きな「アリーナ」。500名程度までの会議などにも利用でき、全国の高校のPTA会議などにも利用されるそうだ。ゲートボールなら2面、パークゴルフなら9ホール設置でき、300人くらいまでの結婚披露宴も可能だそう。
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| ●スポーツだけではなく各種会議にも利用できる多目的ホール「アリーナ」。 |
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実はここ「層雲閣グランドホテル」には、男女二ヵ所ずつのお風呂がある。1階には「マルモ大浴場」という大理石造りの内風呂が、5階には「宝石の湯」という峡谷露天風呂がある。
「マルモ大浴場」は、メゾネットの造りで吹き抜けの開放感を味わえる。また、美肌造りに嬉しいサウナも完備されている。
湧出量、泉質ともに「層雲峡一」を誇る「層雲閣グランドホテル」ならではの源泉100パーセントの温泉と空間を、贅沢に感じることができる温泉。全身を包んでリフレッシュさせてくれるジャグジーバスや、子供や体の不自由な方でも安心して入れる浅めの浴槽など、身体だけではなく心も暖めてくれる造りでもある。
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| ●メゾネット造りの開放感いっぱいのマルモ大浴場。 |
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●男性用でも充実したアメニティの数々。「かかとクリーム」も嬉しいサービス。 |
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「峡谷露天風呂」という名に相応しく、正に層雲峡の絶壁の間にある湯船「宝石の湯」。層雲峡の大自然、大函小函に見立てた岩風呂が、野口雨情の詩をより引き立たせる。
季節のにおいや風の音に耳を傾け、滾々と湧き出る湯に身を任せていると、ゆったりとした気持ちになれる。露天風呂ではあるが、雨風を凌げるように、部分的に屋根がついているのも嬉しい。
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| ●岩を基調にした、峡谷造りの露天風呂。 |
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●ゆったりと肩まで浸かることのできる湯船は大人数でも余裕の広さ。 |
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| ●温泉に浸りながら、ゆったりと野口雨情の紹介文を読む。 |
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●野口雨情の石碑も露天風呂内に建立されている。 |
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温泉で小腹が空いたら気軽に立ち寄れる、居酒屋「ふる里」へ。ここでは行者ニンニクをふんだんに使った香草饅頭や餃子、本場上川ラーメンをも味わうことができる。
また2次会での利用やカラオケ、飲み放題プランなら、ナイトスポット「てるけ」へ。アイヌ語で「踊り場」を意味する店名だそうだ。中は120席もの大型パブ。盛り上がれること間違いなし!
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| ●ワイワイ楽しむなら大型パブ「てるけ」へ。 |
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●本格的なラーメンも食べられる居酒屋「ふる里」。 |
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大自然の中で目覚める朝はすがすがしい。ゆっくりと朝のひとときを過ごすのも良いが、ここ黒岳のロープウェーは、オンシーズンなら早朝6時から運行している。これを見逃す手はなく、始発のロープウェーへと足を運ぶ。
片道約7分、まるでヘリコプターに乗ったかのような空中散歩を味わえ、時期によっては、国内で一番遅い桜の開花と、一番早い紅葉を見ることができるそう。
黒岳山頂駅からは徒歩で、リフト乗り場まで高山植物散策。この5分ほどの間には遊歩道整備中に生乾きのコンクリートを歩いた野生の動物達の足跡や、エゾシマリスの姿も見ることができる。
リフトで7合目までの所要時間は15分程度。足下にはいろいろな高山植物が自生しており、普段目にできない植物も愉しめる。 7合目まで行ってきても1時間半くらい。朝の散歩として最適。
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| ●りんゆう観光の職員さんがクイズ形式で山の説明をしてくれる。 |
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●遊歩道にできてしまった動物達の足跡。 |
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●高山植物の陰からはエゾシマリスが顔を出す。 |
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すいたおなかをさすりながら、朝食会場「ボンジュール」へ。飲み過ぎた方には新鮮な牛乳やお腹に優しいお粥もある。
夕食だけではなく、新鮮な北の食材を調理した、できたての美味しさが、和洋問わずに味わえる。
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ホテルから車で5分ほど峠側に向かうと、国道39号線から三国峠を経由して帯広方面に向かう国道239号線が分岐する。ここに全国最初のロックフィルダムである「大雪ダム」があり、雄大な自然の中に大きな湖が広がる。
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| ●巨大なロックフィルダム「大雪ダム」。 |
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●ダムの放流側。写真ではわかりにくいが壮大な渓谷になっている。。 |
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そこから更に5分ほど行くと、林野庁が整備した自然散策路「遊々林」がある。駐車場にはチップが敷き詰められ、雨の日でも足もとが汚れにくい。
さらにこの遊歩道では、車いすの方でも散策できるように「スロープ」が設けられ、湖の淵のビューポイントまで行くことができる。まさにバリアフリー設計の木道だ。林内には木々に名称が記されており、その木が何に使われているのかなど、普段何気なく眺めている木々の役割なども知ることができる。
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| ●チップが敷き詰められた駐車場と入り口付近。 |
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●車いすでも通行可能な、スロープの遊歩道。 |
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●散策路の所々にはビューポイントが設置されており、ゆっくりと景色を楽しむことができる。 |
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| ●林内の案内板で散策路が一望できる。 |
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●今回は特別に層雲閣グランドホテルの方が案内役をしてくれた。 |
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ここは層雲峡の渓谷の風の通り道。黒岳からこぼれる、ちょっと遅い春とちょっと早い秋。厳しい冬があるからこそ、夏の嬉しさをひときわ感じられる。
自然と調和し、今までもそしてこれからも。「層雲閣グランドホテル」は旅人をそっと、花のように、風のように癒してくれる、そんな「おもてなしの宿」だ。
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